
裁判官の仕事
裁判には大きく分けて「民事裁判」と「刑事裁判」があり、裁判では、当事者や弁護士、検察官、証人などの話を聞き、証拠が正しいものかを調べてから、法をもとに判断を下している。
裁判官は判決を下すだけじゃない。ご近所トラブルなどをあつかう民事事件では、喧嘩を仲裁したり、関係者同士で話し合いをさせたりするぞ。
犯罪などをあつかう刑事事件では、被害者のことはもちろん、被告人が反省してやり直すことができるかまでを考えて刑罰を決める。
裁判官の仕事は、その人のこれからを左右するもので、かなり責任重大だ。公平な判断をするために、裁判の前に提出された書類や証拠などを読み込み、足りないものは自分で調べて裁判に臨んでいるぞ!
そのほかにも、逮捕状や捜索差押令状を発行するのも裁判官の仕事だ!
活躍する場所
裁判官が仕事をする場所は、もちろん「裁判所」だ。
裁判所には、地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所、家庭裁判所、簡易裁判所と、いろいろあるぞ。
裁判官の仕事道具
日本で主な六種類の法律をまとめた本。これがなければ始まらないぞ!
昔は裁判官に限らず着ていた制服のことだったが、今は主に裁判官が着てる黒い服のこと。女性裁判官は、シャーベットグリーンのスカーフをつけることになっている。
いままでの裁判記録や判決文、刑罰の重さなどを記録したデータベース。過去の判例を調べることができるぞ。
裁判官になるには
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裁判官になるためには、まずは日本の国家試験の中で、いちばん難しい言われる「司法試験」に合格する必要がある。合格した後は、1年間司法修習を受け、さらにその後も試験があり、それに合格してやっと法曹者、つまり裁判官や検事や弁護士になれるぞ!
いまの司法試験制度では、法科大学院修了者、つまり大学の法学部を卒業したあと、法科大学院に入って卒業する必要があるが、ほかにも、法科大学院をまだ卒業していない人向けの予備試験があり、その試験の合格者も司法試験を受けることができる。
昔の制度では、受験資格をクリア後、5年以内3回までしか受験できなかった。しかし、今では5年以内に5回まで受験することができる。つまり、司法試験を受けるチャンスが増えたということだ!
こんな人が向いています
- 自らやるべきことを理解し計画的に取り組む人
- 正義感が強く行動力がある人
- 努力を惜しまず最後まで確実にやり遂げる人
- 洞察力があり独創的なアイデアを持つ人
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社会人基礎力診断の結果【プレゼンテーション力・ストレス耐性・決断力・判断力・課題発見力・仮説設定力・論理的思考力・分析力・情況把握力・傾聴力・文章作成力・記憶力・表現力】の能力が高い人は裁判官の適性があります。自分の能力を手軽にチェックできる適職診断オンラインで裁判官の適性をチェックしてみましょう。

学歴・学位
博士号: あり
修士: あり
専門学位: あり
学士: あり
認定資格
司法試験 必須
裁判官のキャリアパス
裁判官から弁護士になる人は少なくないぞ。ちなみに元裁判官の弁護士は「ヤメ判」弁護士って呼ばれることもあるらしい。
裁判官から法学部の教授になる人もいる。もちろん法学部だけでじゃなく、福祉関係とか法律がわかっていると便利な学部の教授になることもあるぞ。
司法研修所は、裁判官の研究と司法修習生の修習をしているぞ。司法研修所教官は、裁判官や検事、弁護士の卵たち、つまり司法研修生を直接指導する仕事だ!
政府が作った「行政委員会」は、国家公務員が悪いことをしていないか、監視するための組織。法律にくわしい裁判官には、うってつけの職業だぞ!
公証人は「公正証書」とか「遺言状」とか、法的な書類を作る仕事だ。法務大臣が任命する「実質上の公務員」と言われているけど、国から給料をもらってるわけじゃないから、実際には自営業だ!
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